お盆提灯について
2018/07/21
7月に入ると、仏壇店や進物店にはお盆提灯を陳列して、積極的な販売活動が展開されます。特に初盆のお宅では、親戚の家から故人への供養として住宅事情に合ったお盆提灯がお供えされます。
そもそもお盆とは、お釈迦さんの弟子の目連が自分の亡き母の供養のためにと、仏教以前の祖霊祭祀から発生したとされてますが、それがインド、中国、日本に伝えられて、今日に至っています。そして盆提灯は、ご先祖様や故人の霊が迷わずに家に帰られるように目印として灯すものですが、浄土真宗では霊魂や供養の考え方が無いので、「先祖や故人の霊を家に迎えて供養する行事のお盆と盆提灯」は、極論を言えば浄土真宗の門信徒の家には無縁と言えるかもしれません。しかし、お盆の時期に故郷に家族が一同に会し、これを機会にお寺さんの有難いお経と法話を聴聞して先祖や故人を偲び、ひいては自分を見つめ直す事こそ、お盆の本当の意味があると言えるのではないでしょうか。
文:仏事コーディネーター 三村 敏彦
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