相続コラム

亡くなる直前に預金を引き出してもいいの?

相続コラム

2022/06/25

葬儀費用等の支払いのために

亡くなる直前に故人の預金を引き出す人がいます。

慌てて引き出したものの

そのあと不安に思われるのか

よく問い合わせをいただくことがあります。

亡くなる直前に故人の預金を引き出す場合

気にしないといけないことは2つ

1つ目は

亡くなる直前に引き出したお金は

葬儀費用などに使われます。

しかし、他の相続人の同意を

得ないまま引き出した場合や

残っているお金が計算と合わない場合

兄弟仲が悪くなったり、相続手続きの際にトラブルになったりします。

2つ目は

直前に引き出したお金は

その後に葬儀やお布施や納骨に

使ったとしても

相続時点においては

手許現金として存在しています。

したがって、預金口座から引き出して

現金になったからと言って

遺産分割の対象からそのお金を

除外することはできません。

また相続税申告では手許現金として

計上する必要があります。

以上のことに気をつければ

亡くなる直前に故人の預金を引き出しても

問題にはならないでしょう。

お布施は現金で払いますし、

葬儀費用も現金または

振込で支払う場合がほとんどです。

手許現金がないまま

故人の口座が凍結され

支払いに困るほうが問題でしょう。

そうならないためにも

ある程度の知識をもって

相続に備える必要があると思います。

今回の「亡くなる直前」ではなく

「亡くなった直後に

預金を引き出してもいいの?」

というテーマについては

また後日解説したいと思います。

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