江津市の立地適正化(コンパクトシティー)計画
2018/10/18投稿
コラム
2018年10月16日付中国新聞朝刊記事に掲載された、
島根県江津市の立地適正化(コンパクトシティー)案は、
中国地方としては最も合理的な案が示されており驚いた。
これまで江津市では20箇所に住民の活動拠点を
設けて地域づくりを進めていたが、
将来の人口減少を踏まえ4中学校区毎に
居住用同地区を定めたのだ。
江津市の人口は2017年3月末現在で2万4千人だが、
2040年の推計人口は1万4千人から1万5千人と
1万人減少する。
約20年で40%人口が減少すると
税収もその程度減少することとなる。
当然道路や上下水道等インフラ整備が
追いつかなくなる。
そこで現在の4つの中学校区に住居を集約して
住居誘導地域とし、都市機能誘導地域と結ぶ
公共交通や下水道を優先整備する。
居住誘導地区は江津駅がある中央、
都野津駅がある西、
浅利駅がある東、
桜江支所がある桜江の4箇所。
江津駅の周辺を都市機能誘導地域とした。
都市機能誘導地域には3000平方メートル以上の
大型商業施設や20病床以上の病院4つを
国の財政支援の対象となる誘導施設とした。
江津市の不動産流通市場が
どの程度あるのか分からないが、
今後都市機能誘導地域並びに
居住誘導地域から外れた地区の住宅地は
購入する者が居なくなるため、
売れなくなる。
広島県内でも立地適正化計画は
設定された市も増えており、
広島市も計画を進めている。
文:ファイナンシャル・プランナー 香川 文人
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