4つの認知症とその症状
今年は認知症の症状を和らげる薬のニュースがあり、
悩まれている多くの方の希望になりました。
しかし敬老の日には、衝撃的な数字も挙げられました。
65歳以上の高齢者の人口割合です。
なんと現在の総人口の29・1%を
占めているそうです。
また初めて80歳以上の割合が
10%を超えました。
高齢になると健康の心配も増していきます。
特に認知機能の低下は、
大きな悩みのタネでもあります。
厚生労働省によると2025年には
高齢者の5人に1人が
認知症を発症するとされています。
そもそも認知症は病名ではありません。
それぞれの要因により、
認知機能が低下した状態の総称です。
認知症は大きく4つの症状に分かれます。
①アルツハイマー型認知症
(特徴:脳にタンパク質がたまり、
物忘れなどの記憶障害や
見当識障害の症状がみられます)
②血管性認知症
(特徴:脳の血管障害によって
必要な栄養が行き届かず、
記憶障害や感情のコントロールが
困難になるケースも多いようです)
③レビー小体型認知症
(特徴:特殊なタンパク質が脳にたまり、
幻視やパーキンソン症状、
睡眠中に叫ぶなどの症状が
出てくることが特徴です)
④前頭側頭型認知症
(特徴:前頭葉・側頭葉が萎縮し、
記憶障害よりも行動・性格の変化が
特徴的です。唯一、難病指定がされています)
この4つの中では、①の割合が最も多く、
②→④になるにつれ、割合が少なくなっていきます。
認知機能が低下すると
ご本人が通帳の管理や支払いをすることも
困難になります。
ご家族が管理するにしても、
本来はご本人の財産になるので、
預貯金は、銀行などが認知症であると知ってしまうと
凍結されてしまう可能性があります。
また自宅不動産は、ご家族が管理・売却をしたくても
できなくなることが予想されます。
上記のようにならないために
意思判断能力があるうちの
対策が重要です。
ご家族がご本人のために財産を管理・運用できるように
「家族信託」を一度、検討されてみるのも
いいかもしれません。
ご家族とご本人の契約になるので、
契約内容の設計には専門家の知識も
取り入れることをオススメします。