亡くなる直前に預金を引き出してもいいの?
2022/06/25
葬儀費用等の支払いのために
亡くなる直前に故人の預金を引き出す人がいます。
慌てて引き出したものの
そのあと不安に思われるのか
よく問い合わせをいただくことがあります。
![](https://h-life.jp/wp-content/uploads/2022/06/money_tsuchou_shock_man.png)
亡くなる直前に故人の預金を引き出す場合
気にしないといけないことは2つ
1つ目は
亡くなる直前に引き出したお金は
葬儀費用などに使われます。
しかし、他の相続人の同意を
得ないまま引き出した場合や
残っているお金が計算と合わない場合
兄弟仲が悪くなったり、相続手続きの際にトラブルになったりします。
2つ目は
直前に引き出したお金は
その後に葬儀やお布施や納骨に
使ったとしても
相続時点においては
手許現金として存在しています。
したがって、預金口座から引き出して
現金になったからと言って
遺産分割の対象からそのお金を
除外することはできません。
また相続税申告では手許現金として
計上する必要があります。
以上のことに気をつければ
亡くなる直前に故人の預金を引き出しても
問題にはならないでしょう。
お布施は現金で払いますし、
葬儀費用も現金または
振込で支払う場合がほとんどです。
手許現金がないまま
故人の口座が凍結され
支払いに困るほうが問題でしょう。
![](https://h-life.jp/wp-content/uploads/2022/06/money_nise_souryo.png)
そうならないためにも
ある程度の知識をもって
相続に備える必要があると思います。
今回の「亡くなる直前」ではなく
「亡くなった直後に
預金を引き出してもいいの?」
というテーマについては
また後日解説したいと思います。
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