信託の複層化
2021/08/07投稿
コラム
受益権を“元本”と“収益”の二つに分けた信託のことを
複層化信託といいます。
受益権というものがそもそも分からないという方はこちら
その受益権を二つに切り分けてしまうというのが、複層化です。
収益受益権というのは、
信託した財産から生まれる収益を受ける権利のことです。
賃貸アパートの家賃収入や、株の配当、利子などの収益を
受け取る権利がこれにあたります。
その収益受益権以外の受益権を元本受益権といいます。
そして、この元本受益権と収益受益権を足すと、
信託財産の評価額となります。
複層化信託を利用することで、
税金対策ができる場合があります。
収益受益権は期間の経過とともに減少していき、
元本受益権は逆に評価額が増加していきます。
以下のようなイメージです。
信託契約で元本受益権だけを子どもや孫に設定することで、
ただ単に贈与するよりも税金が安く抑えられる可能性があるのです。
ただし、非常に複雑な制度で、受益権の評価の仕方など、
実際の活用は非常に難易度が高くなっており、
様々な専門家との協力が必要となります。
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