市街化区域のレッドゾーンを調整区域へ
2019年11月6日付中国新聞朝刊記事によると
災害リスクが高い市街化区域内の土砂災害特別警戒区域についてあり方が焦点になっている。
この土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)や土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は都道府県が土砂災害防止法に基づき土砂災害の危険が高い区域を指定する。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)では住宅の新築や増改築をするときに鉄筋コンクリートの壁などで補強するなど対策が必要で、移転勧告を受ける可能性もある。
市街化区域内のレッドゾーンに関しては、未利用地と既成市街地に分けて検討し、未利用地は速やかに調整区域への編入などの検討を行い、既成市街地は土地の利用や災害対策の状況を踏まえ市町と連携し、段階的に調整区域へ編入するなどの検討を行う方針。
備後地域の自治体からは、「原則レッドゾーンは調整区域にするという統一的な見解を早急に示すべきだ」と主張。速やかな対策を求めている。
この問題は備後地域に限らず、どこの地域でも同じ問題を抱えている。
近年レッドゾーンやイエローゾーンの指定外でも大きな土砂災害が発生している。
レッドゾーンでの建築や開発は制限されて当然のことと言えよう。
市街化調整区域に指定されると地価低下や開発制限の影響による人口流出の進行が懸念され地元調整は難航する。とあるが、既にレッドゾーンやイエローゾーンに指定されれば地価は低下しているし、固定資産税評価も下がっている。更にレッドゾーンであれば好んで購入する客は居ないので、そう簡単には売れない。
すぐにでも市街化調整区域へ編入すれば良い。
レッドゾーンの中に土地をお持ちの方は、塩漬けの土地となることを覚悟しておいたほうが良い。しかし既成市街地においては、県や市が対策を講じてレッドゾーンからイエローゾーンに変更される場合もある。
参考
土砂災害ポータルひろしま
https://www.sabo.pref.hiroshima.lg.jp/portal/Top.aspx
高潮・津波災害ポータルひろしま
http://www.takashio.pref.hiroshima.lg.jp/portal/top.aspx