生命保険信託とは?
福山市のAさんからの相談
Aさんは、生前対策の一環として
亡くなったときに長男Bさんにお金を残すため
生命保険を考えています。
しかしBさんには障がいがあり
お金を管理することができません。
このまま生命保険を受け取ってしまうと
もしかすると悪い人に騙されて
保険金をだまし取られてしまうのでは?
と心配しています。
A.生命保険信託の活用がいいかもしれません。
生命保険信託の話をするまえに
まずは『信託』の仕組みを
ご存知ですか?
簡単に説明すると
あなたにこのモノの管理や
使用方法を任せるからうまくやってね
利益が出たら私のために使ってね
という契約を指します。
例でいうと投資信託です。
投資信託は「お金を預けるから、
このお金をうまく使って投資をして
利益は私にちょうだい」というものです。
実はこれ、信託です。
生命保険の話に戻りますが、
この一般的に言う生命保険は
被保険者の方に何かあれば
受取人がお金を受け取ることが
出来るというものです。
この受け取り方が一括だったり
分割だったりします。
生命保険信託は
この2つを組み合わせたものです。
どういうことかというと
亡くなった後の死亡保険金を預けて、
このお金を受取人のために使ってね
ということです。
各社色々な仕組みがありますが
死亡保険金を
信託会社が管理するので
受取人の無駄遣いを防ぎ
本当に必要なときに
渡すことが出来ます。
生命保険金を一括で受け取ると
訪問販売や詐欺などにあうなど
思いがけないトラブルに
見舞われるかもしれません。
ではなぜ生命保険信託がいいのでしょう
生命保険信託は受け取り方を
柔軟に決めることが出来ます。
たとえば
Bさんの医療費や入院費がかかったときに
受け取ることができるであったり
Aさんがなくなられて
20年後に保険金を
毎月10万円ずつBさんが
受け取ったり
Bさんの施設費用の
支払いがあったときに
受け取ったりすることが
できるのです。
生命保険信託であれば
このように細かく受取方法の指定が
可能です。
生命保険信託は
信託会社が受取金を管理し、
保全を行います。
この信託されている間は
安全に保険金を守ることが出来ます。
今回のケースだと
財産の管理ができないBさんには
生命保険よりも生命保険信託が
良いと思われます。
保険金の受け取りを
施設のお金が発生したら
医療費がかかったら
受け取れるとする方が
保険金を守ることが
出来ると思われます。
当社では
このような相談も
受け付けておりますので
是非ともご相談ください。